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『顔』
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作詞 J'Soul (ジュゾウル) |
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何編の歌に綴っても掠れえぬ言葉だけが 悲しみの淵に手を掛け落ちる事もないまま
何編の歌に綴っても届けられぬ言葉のみが 慟哭の旋律に乗って終わらない音となる
記憶がこぼす独り言が単調な暗闇に波紋を作る
凍らせた涙の欠片を気休めは自らの耳飾りにする
月の裏側に埋めた素顔が
光も浴びずに端から崩れる
皮膚の細胞が被った仮面に同化していき やがて顔から剥がれなくなる
真実ではなく 今ここにある事実が『顔』になる
誰か泣いてくれ 誰でもいいから
誰か叫んでくれ 誰でもいいから
誰か抱いてくれ 誰でもいいから
誰か…愛していると言ってくれ…
深海の底に潜っても見つけられぬ奇蹟ですら 悠久に降り積もる夢の残骸を無くせず
深海の底に潜っても触れられぬ奇蹟ばかり 空に舞う風船の先に結ばれて流される
憂鬱の表情が一人黄昏と同化して心を染める
淋しさに引き寄せた色から原色の空気が霧となり逃げる
魂を分解した人格が
行く先を見失い足を止める
運ばれる術を無くした自分自身は乾いて さらさらと零れて砂になる
始まりではなく 変わり果てた結晶が『顔』になる
誰か聞いてくれ 誰でもいいから
誰か見つけてくれ 誰でもいいから
誰か笑ってくれ 誰でもいいから
誰か…信じていると言ってくれ…
遠ざかるものを取り戻したくて 近付いてくる列車に飛び乗る
進むのか戻るのか 走る方角を知りもしないのに
誰か泣いてくれ 誰でもいいから
誰か叫んでくれ 誰でもいいから
誰か抱いてくれ 誰でもいいから
誰か聞いてくれ 誰でもいいから
誰か見つけてくれ 誰でもいいから
誰か笑ってくれ 誰でもいいから
誰か…愛していると言ってくれ…
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