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わるくない
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作詞 徳永 |
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すべてをしまった
たとえば獰猛なその両目
どきどき鳴り止まない鼓動
耳をふさいで眼を閉じて
すべてをしまった
夏が病んだ
生暖かさに誘われた
無防備な肌を撫で上げて 僕を浚った
たくさんの両目に晒されて
囲まれて
逃げ出すこともできなくなるくらいなら
いっそ何もかも閉じてしまいたいって
押さえつけてしまいたいって
思ったんだ
さびしいと言って泣いてみた
あの日が戻らない
あの日に帰れない
すべてをしまった
閉じてしまった
落ち葉のにおい
おいしそうな月
嗅いで仰いで俯いた
それでもまだ ちょっと 動けない
さびしいと言って泣いてみた
試しに泣いてみた
よろしくないなあと呟いた
すべてを閉じよう
悪くないと言い聞かせて
後ろを向いて少し笑って それからそれから
さようなら
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