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後日談
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作詞 ログハウス |
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夢の敗北者は救助艇に乗って地球に還る
お前は一人でここまで頑張ったと声をかけられ
点滴がぽとりぽとりと寂しい音をたてながら
体力が回復するのを待っている
呼吸器をはめて 呼吸の意味を考える
僕は負けたのか そもそも何と戦っていたのか
握っていた拳をひらくと
砂の星の綺麗な小石達
こいつらだけが戦いの証明
口を動かして喋る余裕もできてきた
暖かいスープが体中にしみわたる
僕はぽつりぽつりと質問に答えながら
事の顛末を語りはじめる
言葉を手繰って 自分の意味を考える
僕は愚か者だな 名も知れぬ夢破れ人
握っていた拳をひらくと
砂の星の綺麗な小石達
これが結末
戻ったらこいつを元に
ちょっとしたプレゼントを作ろうか
そんな些細さがお似合いさ
「それは何ですか?」 とある科学者が僕に尋ねる
「なんてことのない・・・」という僕を遮って
そいつは小石を手にとって大興奮状態
「これは大発見かもしれない!」
そう言って僕の肩を思い切り
たたくんだ
「あんたは英雄かもしれない」
砂の星の綺麗な小石達
未発見物質
船の中が大騒ぎになっていく
まいったな、よく眠れねえよ
質問攻めの科学者と
お祭り騒ぎのクルー達
勲章なんて、どうでもいいのさ
もういくつ寝ると君に逢えるんだい?
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