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2010年の僕がとりあえず今詩えること
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作詞 ログハウス |
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1990年 僕が生まれた年
それ以前に何があったんだろう? 世界は何をしていたんだろう?
それから11年後
二機の民間機が突っ込んでいくのを 僕は居間のテレビで見ていたんだ
今から70年前には
もっと惨い争いが この地上で展開(ひら)かれていたらしい
僕は実際にそれを見たことはないけれど
曾祖父ちゃんの話を少し聞いたことがあるかな
知ったかぶりをしないなら 人生の浅い僕には
世界の成分表示に納得がいってない
なんでいつも戦ってんだろう?
民族 宗教 正義 血が流れる大義名分の裏側で
ほくそ笑む奴はいないのか
紙幣で結ばれた密約 腹黒い大人の策略
教室で教わった道徳は何だったんだろう
裏側を暴いたところで それが本当の裏か分からない
メビウスの環 世界は捩じれ曲がっちまって
戦って損をするのは 傷ついた人だけじゃないよ
傷つけた人の拳も心も傷ついている
争いで得をするのは いつもその手を汚さなかった卑怯な奴らだけだろう
許せないよ
出てこいよ! 出てこいよ!
あんなにも小さい少年が銃口を突き付けている
復讐という造られた憎しみの弾丸を撃ち合って
しかし本当に向けるべき相手はそこにいないなんて
糞みたいに不条理だ
戦争も知らなければ 原爆だって知りはしない
平和ボケした国で生きてきたけど
記録でしか見たことはない 記憶で語れることは何もないけど
だけど一つだけ こんな僕でも詩(うた)えることを見つけたよ
大切な人を奪われるのはとても怖いよ
大好きな人を失うのはやっぱり悲しいよ
愛する人が傷つくのはもっと嫌だよ
ならば戦争はもうやめてよ
戦争はもうやめてよ
今日が終わるその間に 一体何人の命が消えていったのだろう
僕は生きているよ
君も生きているんだ
きっとこの醜い世界でそれは奇跡と呼ぶには十分だろう
いつかもし僕らが狂気の渦に巻き込まれようとも
ただ一つだけ 忘れてはいけないこと
簡単で
単純で
いつもどおり
手を取って
抱き合って
何度でも
「愛してる」
君のこと
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