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愚者の行進
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作詞 タクワン |
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薄っぺらな液晶の向こう側で薄っぺらな言の葉が飛び交う
誰も彼も右向けば右で 大衆のためを掲げてる
作り置きの夢抱えたまんま少年は流される術を知る
情報社会を手ごまにして少女は己を売りさばく
恋人らが愛を誓うあのきれいな夜景も
元をただせば人々の残酷な願い
知らなければよかったことなんてありすぎるほど潜んでて
差しのべられたその手でさえ信じていいかも不安で
大人になろうと背伸びしてなってみれば縮こまって
あの頃見えていた世界がなんだか急に狭くなった
その瞼の裏側にはどんな景色が見えてるの?
どこかでまばゆい光がちらついてくるけれど
なんて愚かな僕たちだろう日々精進しないと満足できないんです
だから今日よりもっと素晴らしいはずの明日を探しにいくんです
肩を落とし歩くサラリーマンを無表情に眺める子供たち
明日は我が身と呪いながら不幸を憐れむ大人たち
操作された喜怒哀楽をフィクションにして弄ぶ
知らぬ間に僕の本音は上書きされていくばかり
嘘のはずがいつのまにか本当よりも本当に
そんなことは慣れっこだと今日も酒をあおる
なんて愚かな僕たちだろうひび割れしないように心をしまいこんで
さらけ出せるあなたを臆病なまま探しにいくんです
転んでもいいじゃないかそれを笑われたっていいじゃないか
きっとそれは単純なことなのに複雑にしてんのはほかならぬ僕
なんて愚かな僕たちだろう失望絶望を両手に抱えながら
それでも今日を生きて手に入れたものはかけがえのないものなんだろう
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