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LOVE sick
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作詞 大蛇(オロチ) |
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誰が使ったかわからないスリッパに、嫌な予感は抱いていた。
案の定、私は水虫にかかった。
足の裏の皮がはがれるのをじっと見てて、
心も一皮むければいいだろうって、ぼんやり思った。
見せられないところが、また一つ増えたのね。私は、あなたに。
「すべてをさらけ出したい」って、いつも思うのに。
恥ずかしさが、捨てられない。
きっと嫌われてしまうだろう。
だって嫌じゃない。水虫の女なんて。
ボロボロになったのは、体の皮だけじゃない。
見せたくないところを隠して出かける。私は薬局に。
握り締めた勇気、あとはレジに出すだけなのに。
見かけた、君の姿。
走って逃げる私、追いかける君。
階段でずっこける。君が駆け寄る。
「大丈夫?」 君のその手には、
『 ムズメン 』。
「(ほぼ)同じね。」って笑った。
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