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傘の下で
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作詞 さとし |
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急に降り始めた雨は冷たく
急ぎ足の人はひとり、ひとり
風はその隙間をすり抜けて
街にビル風
雨の中で僕らはひとりぼっちを
迫られているのかもしれない
だからこそ
我先にと先を急ぐけど、なおさら
ひとりぼっちになっていくんだ
喜怒哀楽ないまぜの人生は
梅雨を振り続ける雨のようだ
逃げ場もない駅で
尊厳のはらはら落ちる
総武線の遅延は自殺のせいで
駅の構内に蔓延した苛立ちは
僕の首を絞め上げている正体だ
雨は冷たく、雨は冷たく
無表情で愛の歌を聴いてる
何も聞かないためのイヤホンで
愛はどんな声で泣くのだろ
夢はどうだろ
不意に街にかかる虹のアーチは
あの日入れてくれた傘のようだ
居場所のない僕に微笑んだ
まさに希望だ
傘の下で僕らの歌をうたおう
ひとりで生きろと責める時代だからこそ
そう僕らはひとりじゃないって歌おう
ほらこの虹のアーチの下で
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