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鍵穴
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作詞 sakku |
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僕の心の前に立つと たくさんの鍵穴がある
心で生まれた言葉はその鍵穴を通って形を変え
言葉になる
誰も傷付かない言葉に
僕の心の前に立つと たくさんの鍵穴がある
外からやってきた言葉は 鍵穴を通って形を変え
心に伝えようとする
僕が傷つかないように
そうやって他人を守ってきたんだ
他人を守るふりして 自分を守ってきたんだ
僕はその鍵穴達に守られてきたんだ
僕が君の心の前に立つと 鍵穴はなかった
けど君は端っこで涙を流していた
悲しい涙を
苦しい涙を
つらい涙を
そして何より美しい涙を
僕はその涙がうらやましくなった
だから鍵を探した
見つからなかった最後のカギは
僕のポッケに入ってた
僕は鍵穴に守られてたんじゃない
鍵穴を利用して僕が僕を守ってたんだ
僕は最後のカギを開けなかった
開けず 君に渡した
君に守ってもらえるように
僕の心が君のものになるように
前に見たあの涙をまた美しいと思えるように
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