|
|
|
このまま静かに
|
作詞 歩く珊瑚礁 |
|
いつからかたわいのない会話の中で気付いていたんだ
これからの僕たちがどこへと向かうのかって事を
雨は今でも窓の外を打ち付けていく
今日の天気予報はたしか一日中雨マークだったはずだ
つないだ手と手 交わした言葉
何気なくついたその嘘も
ゆらゆらゆれる 蜃気楼のように
僕の中をまだ漂ってる
このまま静かに
しんとした部屋で二人たがいに背をむけたままなのに
すれ違う心臓の音を合わせようとしてたね
枯れかけた花に水を必死に注ぎ込む
もう一度きれいな花をつけ笑いかけてくれるように
そのぬくもりが その優しさが
悪戯に笑うその笑顔が
未だに僕の心の隅で
痛々しく光り続けるよ
もう少し あと少し
見上げても目に映るのは
少し汚れた天井だけで
手を伸ばしてみるけれども
つかめるのは濁った空気だけ
触れ合う手と手 伝うぬくもり
流れたのは最後の涙
分かってるんだ 分かってるんだよ
それでも目をそらしたいんだよ
あと少しだけそばにいていいかい?
はかなげに笑う君の面影を
この掌に うるんだ瞳に
離れていくその優しさに
このまま静かに
さよなら
|
|
|