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きおくの橋
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作詞 anco |
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小さな街の小さな世界 宇宙なんて知らない
ただこの花が枯れる理由だけが分かる
「大切」なことひとつ選べないからと
そのせいで忘れてしまうものもできてしまう
難しい漢字も書けないし
綺麗ねと指さす星の名前も言えないけど
君の名前を呼べてよかったと秘かに思う
少し肌寒い夏夜の中 静かに響いていた君の
だらしのないスリッパの音が今も
忘れられなくて時々
もうすぐでふたりはじまった時間がくる
目を閉じて閉じて いつに飛ぶ?
こどもな遊び二度三度 よくしてたね
あたしどうして必死に大人ぶってみた
送った言葉の数はきっと君のほうが遥かに上で
言葉の重さはきっとあたしのほうが上で
覗くことのできない心の中
そんなこともう今更分からないけど
君の名前を呼べてよかったと心底思う
月が照らした道しるべ 二つの影ふたりだけの帰り道
君が通った水たまりの跳ねる音が今も
乾かなくて時々
もうすぐでふたり散歩の時間がやってくる
目を閉じて閉じて どこに飛ぶ?
すべてを残すことができなくても
君の名前を呼べて 本当によかった
もうすぐこの橋渡るとき
もう一度だけ その声で あたしを呼んでほしい
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