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結晶
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作詞 その5 |
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そっと触れた硝子の扉
降り積もった雪が凍らせた
白い結晶が散りばめられた
美しくも開かない未来
閉ざしたのはきっと自分
少しずつでも溶かせばいいのに
冷たさに手を引いている
透明な表情が憎らしいくらい
その向こうが輝いていて
柔らかい光の屈折の先に
僕の探しているものがある
決して手の届かない心
ふっと目を向けた未来に
思い描く夢は鏡合わせに
無数の可能性の中の
たった一つを選べない
通り抜けた過去の理由
少しずつ反れていった轍
それでも真直ぐだったんだ
深深と積もって白く染めてよ
もう一度何も見えないよう
最初の一歩を踏み出すために
僕はこの身を委ねて待つ
決して手の届かない深み
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