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教科書
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作詞 その5 |
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ふと落とした教科書の
238ページの隅
僕の心の欠片が
千切れたままのページ
どのページにも載ってない
誰も本当のことなんか教えてくれない
自分で見つけるしかないから
失くす事だって必要なんでしょ?
こんなに分厚い教科書に
僕に君の想いを教えてくれる
ページが何処にも見当たらなくて
破り書いたあの日の想いが
今も引き裂かれたままで
でもそれでも大切なもの
ふと見下ろす教科書の
パラパラめくったページたち
どうしてもその欠片が
埋まりはしない教科書
どの文章でも表せない
僕の胸の苦しい想いを
吐き出しても溜め込んでも
どこにも消えてはくれないから
こんなに偉そうな人物も
所詮僕と同じ事を悩み
筆を取り書いた文章だろう
誰にも表せないからこそ
この薄汚れた汚い
教科書が僕の宝物
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