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廃坑のラピスラズリ
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作詞 凩楓 |
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荒んだ世界
何もかもがモノクロで
機械と瓦礫が冷たく迎える
「どこに人がいるものか」と
小さく呟いて、それでも誰かを探すように
叫んでみた
すさぶ風の向こうの廃ビルの奥で誰かが私を見つめてた
視線が合えば、彼は逃げだした。。。
追いかけるにも脚は動かない
その場で座りこんでしまった
廃墟の街の真ん中 一人になった
濡れる地面にただ一人
座り込んで声をあげた
私の声と空の声が混ざって
空気を震わし、頬に流れる色を増した
何度も何度も空は巡って
私はそれを眺めていた
いつしかそこが居場所になった
廃墟の街の真ん中のぽつんとできた私の世界
誰にも見つからず、埋もれた。。。
落ちついた世界の隅で
両膝を抱えてじっと見ていた
ここから見える空の色が
心を揺さぶって、私の声を辺りに響かせた
もう誰も、見向きはしない
閉じ込められた世界の中
私の声など聞こえやしない
閉じこもった心の中。。。
何度目の朝かはわからない
瞳を開ければ、聞こえてくる
誰かの名前を呼ぶ声
廃墟の世界は崩されて、目の前に。。。
私はまた声を上げる
色のない世界では出せなかったその音を
空と世界に響かせて
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