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あの日のままで
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作詞 卓弥 |
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白昼に浮かべる 笑っていた過去
色褪せてから見れば 全てが幸せで
響き渡る声 五月の風が告げる
もう戻らないのよと 夢は夢のままだと
切なさに寄り添えば 心を満たせられる だろうけど
それでは胸があまりに痛く
振り返っては 最後に見た姿を
浮かべていた
青空 背景に浮かぶ 綺麗なソメイヨシノが
脆い心をまた鋭く刺す 「二度と出会えない」
瞼が開けない程の 涙越しに見たあなたの
最後の姿が とても安らかで...
声もかけられずに
遠い雲を見上げて 後悔を思うのは
容易く出来るけど 笑顔は戻らない
交わしていた声 今でも消えないまま
この耳に届いていると 告げたいあなたはいない
後何度日々を重ねれば 傷を癒せるだろう 分からない
明日へ向かうほど薄れる
いつまでもと 幾つもの嘘で
自分を騙していた
何処かに 帰るべき場所が あるならばあなたはそこへ
一人きり帰ったのでしょう 誰にも知られない場所
何度もあなたを想った 僕でさえ知り得ない
大切なあなたの 居場所だから
そっとしておこう
その方がいいのですか...
幾つもの時を遡り あの日のあなたに会えるのなら
何度その手を取るだろう...
何度涙を流すだろう
夜闇に 溶けてしまいそうな 短い記憶と思い出
脆い心を深く深く刺す 「二度と出会えない」
瞼が開けない程の 涙流したのはもう昔
もう泣かないと 決めていたのに
最後の姿が とても安らかで...
ポツリと小さく零しました
この夜に見えた 安らかな笑顔が
優しさをくれました
それは あの日のままで...
白昼に浮かべる 笑っていた過去
色褪せてから気付く 全てが幸せ、と
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