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IN THE GRAY
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作詞 卓弥 |
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沈んでゆく 生温い温度へ
思考を奪い去る 激情が浸された泥濘
忘却と共に 沈んでゆく
In the gray world.....
視界が効かない 此処は何処だろう
馴染みない感覚が肌を這う
不思議な感覚 痛みも無く 何かが体に侵食する
そして混ざってくる この血液と混ざってくる
この体の隅々まで行き渡る...
やがて考える事が出来なくなり
此処に俺は身を委ねる
これまでの日々が無かった様に
これまでの記憶が無かった様に
此処に溶けてゆく
目蓋が閉じてゆく...
「許しを乞え!許しを乞え!」
ワケの判らない爺さんが杖を振って俺に言う
俺には縄が縛り付いている!?
なんだ此処は 何処の国なんだ?
変な夢を見ているのか?
しかし妙に現実味を帯びてる
「答えは何処?何処にあるのか?」
急に額を押さえ悶える爺さんの不可解な
行動に吐き気を覚えたなら
そうか 少し疲れてたんだな、でwake up!
信じれた事も 見つけた幸福も
過ぎる時間に朽ちてゆく
拾っては失くし 最終的に残る何か一つが
せめぎ合い傷だらけでも 残り続けていたなら
それを"大切"と呼べるかもね
幾度と繰り返す眠りの中で
ごく稀にあの人に逢える様な
計れない程の小さな確率を
掴んだ後に見る世界の色は
喜びと寂しさが
混ざった曖昧な色
灰色に染まる空
沈んでゆく 生温い温度へ
思考を奪い去る 激情が浸された泥濘
忘却と共に 沈んでゆく
一人歩きの意識 体だけ置いて 勝手に映し出す景色は
何色でもない 理解できない色 妙な懐かしさを帯びていた
置いてきぼりの心が 恐怖で震えているのに
抜け出せない泥濘 混ざり合う感情の渦
吸い込んだ俺は涙する 小さく涙する....
「自分の命は 自分で守れや!」
あの日台の上から投げかけていた偉い人の
言葉が今更 木霊している
"失くして気付く大切さ"じゃないけど
悔やみの念に負けそう
しかし妙に生きた心地がするんだ
俺が生きていたのは 何処だった...?
むしろ本当に生きていたのかと 迷う程に
短い夢から覚めたみたいに
仄かに脳裏に焼き付いた
記憶を 辿った....
Wake up the gray world...
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