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幻想色
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作詞 卓弥 |
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敷き詰まる既存 目を逸らし描いた幻想
無法で勢大な絵図に 何の価値が有るのか
並び立つ建造物 魅せる様に光る摩天楼
その下で企てられた 理想郷への道標
幻に色を与え 音色に光を求め
現実を白黒に 人波を無の灰に
幕引きに声を添えよう 夢には終わりが有ると
蝋燭の火を消して 真の明日を塞ごう
風の音も聞こえない 苦しみの予感も無い
広大な虚無が蔓延する眠り
風の音も聞こえない 恐怖を知ることもない
思考の無い今が永遠に
一時の安泰に ほころび咲いた幸福たち
永らえた無意味を 理解出来ないまま
贄を奉じられれば 全てが共に潰える
蝋燭の火を消して 全ての明日を塞ごう
それでも何も変わらず あの時のまま変わらず
色彩は薄れてゆく 記憶は消えてゆく
風の音も聞こえない 苦しみの予感も無い
広大な虚無が蔓延する眠り
風の音も聞こえない 恐怖を知ることもない
思考の無い今が永遠に
千の祈りは消え 困迷は何も産まない
願いは唯一 紙切れに記され
身体はただ空へ あの空へ昇ってほしい
地上との離別を永遠に
風の音も聞こえない
危惧する明日は来ない
敷き詰まる既存 目を逸らし描いた幻想
無法で勢大な絵図は 此の先も未だ続く
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