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ドール
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作詞 卓弥 |
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チャイムが鳴る その時までに 御飯さっと片づけて
届いた 包装紙を身に纏った 私を待ってた 貴方
青いシートの上 この身を這わせた ベッドのすぐ傍ら
眺める 淫薇的その視線で 私を貪る 貴方
「朝 眩しさに怪訝しました 昼 ざわめきを憎悪しました 夜 孤独を嘆きました。」
口をつけば ほら 吐き出すんでしょ? 甘え------
それは恥ずべきことじゃないわ 人はどれもみんな同じで
自分の弱さを抱え生きてる
最も愚かなことは それに気付くことが出来ず
慢心に溺れ怠惰する人
脆弱な貴方は抱きしめた 目前の人形(わたし)を泣きながら
震えながら--------
「朝 雨に嫌悪しました 昼 窓辺から眺めました 夜 潤いに泣きました。」
「腕 貴女に絡めた 脚 淫らに絡めた 口 浸け合うため抱きました。」
声を出せないまま 吐き出せなかった・・・願い
そして恥ずべき行為の意味も 誰も知る由もない心の
自分の柔さを晒け出した
寝床の上で蠢く 一人と0,5の存在
中身のない 装飾施したドール
虚ろに貴方に犯された 虚無な人形(わたし)を愛でるように
怯えながら--------
「朝 貴女と起きました 昼 貴女を想いました 夜 貴女と重ねました。」
ずっと泣いていてもいいから ただ忘れないでいて
ハナアルトコロニハナハサク
最愛を求めるのなら 欲すべき愛情を
享受できる貴方を創ること
これは造られた形を 溺れるほど愛し
本能で語り合った作られた話
最も恋い焦がれた人が 初めてを捧げた人が
人形だという 可笑しい話
涙拭って投げ捨てた 過去の愁いを投げ捨てた ただ
笑いながら-------
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