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迷路
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作詞 ユト |
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整った字を消しゴムで消して
並べられた人形を倒した
窓際に光が溢れていて
カーテンでさえぎった
等身大の心
鏡に映った自分
だってと理由をつけたって
結局自分は自分だろ
心なしか君といて
少し大人になれたと思うよ
どうすることもできないことから
諦めろと言い聞かせた
記憶と君は重なって
過去の光景に色がつく
やめてくれと叫ぶ前に
手をのばして泣いた
思い出したくないものを
吐き気がする偽善の過去を
ただ記憶から消したくて
立ち止まった
隙間から零れ落ちる砂を
必死にかき集めて
責めて弱い自分を守るように
強がって走りだそう
音が滴る
色が流れる
ただ感情も無く進む時計を
少しでも止めて
君が笑うたび
僕は壊れてく
君が話すたび
過去がよみがえる
愛など知るものか
目に見えぬものをどうやって信じろと?
過去の馬鹿な自分は
帰ってこない人を
ドアの前で待ち続けた
いい加減大人になったさ
信じるほうが馬鹿なんだ
君の笑顔で揺れる僕は
なんて弱い心だろう
さぞかし滑稽に映る鏡の僕
差し出された救いの手から
逃れるように顔を背けた
怖いから弱いから知らないから
どんなに理由をつけたって
弱い自分は弱いまま
逃げて泣いて止まって
振り返ってみるとおもしろかった
たどってきた足跡を
何度も何度もなぞってる
迷路
(戻りたくはない)
(でも進めないんだ、弱い自分)
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