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行方知らずの野良猫
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作詞 カラッポリズム |
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アパートの風呂場の微かに開いた窓から
漏れた冷たい風が背中をノックした
汚れた1日を洗い流す
深い理由があってここにいる訳じゃないけれど
なんとなくここにいる訳でもない
そんな毎日がただ過ぎていく
無垢な過去に埋めた
タイムカプセルの目印は
忘れたからもう
掘り起こせないんだ
日々の喧騒が歩んできた道を
黒で塗り潰していったとしても
他愛のない会話と車の通る音
苦いコーヒーと煙草の煙
それで十分さと開き直る
今日も景色に溶けてゆく
1度でもいいから風向きを変える
ターニングポイントを見つけてみたいんだ
そんな思いも風に流されて
たどり着いたこの部屋でもがいている
グレーの雨雲
路上の野良猫
捨てられた炭酸のペットボトル
全てを愛してよ
何も変わらないよ
そんな思いもあるけれど
他愛のない会話と車の通る音
苦いコーヒーと煙草の煙
それで十分さと開き直る
今日も景色に溶けてゆく
深い理由がある訳ではない
何となくここにいる訳でもない
それでもまた春が来るから
今日も景色に溶けてゆく
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