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片思いの歌
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作詞 紗散 画宮 |
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心がまた渦を巻いた 吸い込まれた土の中
カカシのように棒立ちで 生きていることを忘れた
逃げるように振り向いた 後ろ手を引くのは誰だ?
キミでない誰かのハズさ 期待と嫌悪の狭間
欲しいものだって分かっている 失調気味の理想を押し殺す
気持ち悪い自分が恋を知って 愛を知ることは無いと知っている
キミが笑っている 隣で僕と目を交えている
それ以上の何かが欲しい それ以上に何も失いたくない
ただ流れる時間の向こう 水平なその果てまでどれくらいだろう?
永く長い旅路の途中 周りが僕を睨んでる
首を絞めても構わないよ 生きてても虚しいだけだ
沈めるつもりもないくせに 心だけが死にたがって
歩くことしか能がない 他の道など知らないさ
敵ばかり作った未成熟の日 協調に注いだ油の絵
踏み台にした現在(いま) 何が変わった? 言わないで お願い……
キミが笑っている 隣で僕の口が歪む
恋ばかり先走って 愛し方なんて僕は知らない
ただ過ぎていく時間の向こう 水平に待っているのは別れだけだろう
わざわざ言わないで 気持ち悪さなんて分かっている
思い浮かぶ幸せな風景 手を伸ばせば届く 錯覚と妄想でさえ
キミは笑っている 隣で僕を笑顔にする
恋だけを抱いていたい 愛が欲しいなら埋もれてしまえ
ただ流れる時間の向こう 少しずつ近付いている別れの日を
キミが笑っている 隣で僕が目を背ける
積んできた片想いに こんなありふれた歌を添えている
ただ過ぎていく時間の向こう サヨナラをいつも通り飲み込みましょう
カカシはまた歩き出した
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