|
|
|
藁々
|
作詞 紗散 画宮 |
|
布団の上でじゃれ合った キミが遊び疲れたのは
疲れと痺れを隔ていた壁が消えたから?
部下の数には困ってない 誰も僕らを遮らない
構わないんだろう 少しくらい堕ちたって
手に入れたいものを 欲しいだけかき集め
貪っていたいのさ 娯楽と怠惰
何も無かった頃に 口先で黄昏た
アイツはどこへ行ったのでしょう?
空飛ぶ夢を見た子供の手
干し草のベッドから手繰り寄せ
天窓の穴から覗かせた光へ
揺れていた藁しべが1つ
飛んで行く 風に乗る――
布団の上に重なった キミがそっと微笑むのは
僕の表面のクラフトに惚れてしまったから?
大人になって気付くのさ 上っ面だけ磨けばいい
構わないんだよ もう何処へ堕ちたって
手に入れたいものを欲しいだけかき集め
うんざりしだした 地位も名誉も
何も無かった頃に いっそ戻れたらなんて
アイツは許してくれるかな?
人助けをした男の手
みかん 織物 馬 豪邸
次から次へと捨て続けて遂に
忘れ去った藁しべ1つ
飛んで行く 風に乗る 風になる――
布団の上で横になった キミが来なくなったのは
僕の表面を時間が殺してしまったから?
部下の数も足りなくなり 家を売って金に変えた
笑えばいいだろう? 言葉通り「落ち目」だね
欠陥品と知って 安く買った馬は
帰路の途中で 足の骨を折ってさ
そいつの肉と 買い足したみかんとで
歩き続けるけど なんでだろう?
空飛ぶ夢を見た子供の手
天窓の穴から覗かせた光へ
更地になった小屋の跡に
積まれたままの干し草の海
ずっと探した何かを見つけたようで
震える手で藁しべ1つ
握り締める 抱き締める ああ――
|
|
|