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ゾンビ館に血の令嬢
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作詞 紗散 画宮 |
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柱に凭れる男の もう聞こえない断末魔が
生前 僅か数秒前に響いた
ダメだこりゃ 周りの男は みんな腐臭を漂わせてさ
目ン玉 キレイに落ちきって だらしないったらないな
だって しょうがないじゃん
生きてる人間なんてさ
所詮はクズの集まりだもん
嫌いだ っい っ嫌いだ
ねぇ 普通じゃないでしょ?
もっと笑えばいいじゃない?
あのときみたいに ほら
濡れ雑巾を避ける気もないの
どうしたの 聞こえてるんでしょ?
私を無視しないでよ
あなた達(ら)が私を染めたの
紅いルージュ 返り血のドレス
「今日は何するか?」友達 トモダチ
付き添い 知り合い 結局は他人の籠
だって しょうがないじゃん
生きてる人間なんてさ
結局はみんな嘘つきだもの
嫌いだ っい っ嫌いだ
ねぇ 普通じゃないでしょ?
もっと笑えばいいじゃない?
あのときみたいに ほら
花瓶でも置いとけばいいわ
どうしたの 聞こえてるんでしょ?
いい加減 誰か助けてよ
どうしようもなく 孤独なの
白いベッド 泣き濡れたマクラ
響く電話 震える電話
鬱陶しいだけのオリジナルマナーが
鳴いていた 泣いていた
あはは、私とおんなじだ
でも触れないよ だってあなたの
向こうにいるのは ヒトじゃない?
助けてなんて ぼやきもするけど
やっぱり信じられないわ
普通じゃないでしょ?
笑えばいいじゃない?
咎めてくれる人は
みんな地下で腐りきっているの
携帯のバッテリー切れと
泣き疲れた こんな私の
目の前に 現れたの
壁を突き破る 黒いハーリィ
「普通じゃないでしょ!」
私は腕を引かれたの
あなたはただただ笑って
「会いに来た」なんてほざいたの
どうしようもなく笑えたよ
車体が夜に紛れたあと
「あなたが私を変えるの?」
問う私と答えるあなた
やっと重なった「いないないばァ」
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