|
|
|
幽体離脱式ドッペルゲンガー
|
作詞 紗散 画宮 |
|
歩道 対向車線 はみ出した 永遠みたいな
反転 前転 爆転 刹那が重なってさ
目眩 迷い 吐き気が巡った先には
モザイク越しのキミがメガネを外した
どうなってんの? いやいや象徴じゃないよ
だって見えてるよ 自分みたいな自分を引きずって
バラバラになった感情と脳裏に浮かぶ惨状
魚のフンみたいな記憶に意味なんてないよ
裏路地に逃げたネコはどこに行ったんだろう
出来れば返して欲しいよ 亡骸でもいいんだよ
気体 期待はずれ 眼下の摩天楼
唯一 見えてるらしかった魔女は微笑んだ
12年越しだが こうして僕はまた
めでたく 醜く ままならぬ身体を手にした
なんの音だろう? いやいや幻聴じゃないよ
彼女を囲んでる 自分みたいな化物と化物へ
「聞いてって」って僅か 照れ笑い
グラグラ揺れ出す感情と脳裏によぎる衝動
目も声も持たない彼女に何を伝えよう?
薄っぺらい言葉なんかに意味なんてないよ
だってそうだろう 何より軽い脱殻が僕だもの
分かってるんだ 目を背けてたのは僕だもの
存在ととっかえるほどには 意義だって見えるでしょう?
最後にキミに最高の偽善を用意するよ
だから お幸せに
飛び出した屋敷では魔女が泣いていたよ
別にいいんだよ 両者両得の未来が無くても
黙って居なくなるのは どうも忍びないけど
別に問題ないよ 僕は脱殻だもの
白と灰のクロスロード 出会った亡骸は
僕と同じタイミングで 土になって消えた
|
|
|