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Distance
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作詞 こん |
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桜が咲き始めた頃 君からの電話
頭の中に君の笑った顔が浮かんで
僕は言ってはいけないこと言って
受話器越しに君が傷つくのがわかった
遠くへ行った君から手紙が届いて
見慣れた君の字を何度も読み返した
返事を返してから毎日ポストを見て
いつも君のこと考える日が長く続いた
君と待ち合わせる約束をした日は
季節外れの雪がたくさん降っていて
止まっている電車の中での時間は
長く残酷なくらい僕を一人にした
お願いだからもう待っていないで
それだけをただ…強く願った
寒さに震えながら待つ君が
僕をみつけて涙をこぼした
ゴメンねと言って抱きしめて
降り続いてできた雪道と僕らを
月明かりだけが照らしてた
「きっと大丈夫」って君の言葉に
数え切れない想いを感じて
「また会える」なんて根拠ない言葉に
抑えきれない寂しさこみ上げた
それからの手紙のやりとりでは
僕らは距離を確かめられなくて
いつしか純粋だった想いさえも
次第に薄れて消えかけてしまってた
君と最後に会った約束の日の帰り
もう会うことはないとわかってたから
たとえば何年後かに偶然会えた時
誰かを守れるくらい強くなりたいと思った
お願いだから思い出になっていてと
それだけをただ…強く願った
寒さに震えながら待つ君がいた
駅にあるベンチにそっと腰掛けた
今は一人 寂しさ抱きしめて
降り続いてできた雪道の外灯が
僕だけを薄く照らしてた
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