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little witch
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作詞 明杏 |
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「あぁ僕には何もない」と
深い夜の暗闇の中
1人膝を抱えこんで
星もない空を見上げていた
何でも良いから誰か
僕に生きる希望をくれ
声に出さず胸の中で
虚しい叫び繰り返す
その時 空虚な部屋の中
突然チャイムが響いた
「こんな遅い時間に誰だ?」
ゆっくりとドアを開くと
立っていた小さな魔法使い
『1つだけあなたの願い何でも叶えてあげる!』
三角帽子に小さな杖
まるで絵本の住人だよ
「じゃあ僕の生きる希望を何でも良い、見つけてよ」
僕の言葉に頷いてみせた彼女を
僕は招き入れた
それから月日は流れて
彼女は未だ悪戦苦闘
『何か好きなものはないの?』
「そんなもの、もう忘れたよ」
僕の言葉に一喜一憂
そんな彼女を見ているうちに
笑顔になってる僕がいた
僕のため必死になれる
彼女を愛しいとさえ思った
「星が見たい」と呟くと小さな杖を振りかざし
光る星をこの部屋の中に
たくさん敷き詰めてくれたね
『あなたの心の中の叫びが強すぎたから来たんだよ』
そう言いながら笑った彼女を
今でも鮮やかに思い出せる
ある日 彼女は涙を流し
『あなたの生きる希望を見つけられない』と
悔しそうにうつむいた
「大丈夫、見つけたよ」
僕は彼女を包みこんだ
僕が見つけた生きる希望
僕に笑顔をくれた
この小さな魔法使いの存在そのものなんだよ
だからこれからもずっと
僕のそばにいて欲しい
僕のこの言葉に彼女は
あの日の様に頷いた
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