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作詞 まっきいろ |
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震える唇は何のせい
少し無理して突き破るドア
少女のつもりで歩いていても
ガラスに映るは立派な姿
あれもこれも気にする日常
ソファにもたれて動けぬ今日
小さくただ無機質に歌う
声が私から離れていく
傾きかけた陽は午後5時
変化を嫌う私なのに
どうしたものか日の入りを待つ
夜になるのを期待している
悪い癖ほど直せない
鏡で確認する傷は減らず
何がそうさせるんだろうと
どれだけ考えてきただろう
目覚めてから眠るまで続く
薬の効き目は困ったものです
倦怠で編んだマフラーを
目の下まで巻いてるようです
新しい目ができたとしたら
そこにどんな能力を与えよう
真実なんかは見たくないから
ただと遠い景色が見えればいいや
平凡を嫌ってはいけない
そんな魅力的な事はない
出る杭は打たれるし
引っ込んだ杭は生き埋めだ
風が運んできたよほら
よどんだ空気といつかの罪を
振り切ろうとしてまた捕まる
謝りながら生きていく
私は変われる簡単に
それを望んで実践するなら
そうできないと嘆いているのが
何て私らしいのでしょう
上品な言葉で語りたい
どんな罪悪もそれで許される
自分の快楽の犠牲に
怯えてちゃ幸福は降り注がない
溺れる程に浴びたいと願う
それだけがきっと生きる喜び
私を潤すのはいつも誰かの血
もっと求めて逃げればいい
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