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作詞 まっきいろ |
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私を変えるおまじない
どんな言葉なら奥まで届く
小さな誤動作も許せない
私の世界は狭窄していく
あと一枚紙があったら
絶縁体として使えたかもしれない
神経に走る火花がもう
大きく煙を上げそうな夜
何の薬か忘れたけれど
今を壊したいから信じて飲む
それは私のおまじない
あまり効かないおまじない
食べてもいいよ
好きにしなさい
もう大人なんだから
大好きなチョコレートを吐きたい
平衡なのだろうか
世界はいつもそうだったろうか
まるで昔からここにいたようだ
不自然に傾いた足元の素材
待っている待っていて
どこかで変わり始めるから
汗が乾く瞬間か
舌から血が滲む一時か
不穏に揺れるきのこがよぎった
足元にも及ばない差で勝つだろう
私はそれよりは強くありたい
きれいに摘んですりつぶしてやろう
魔法の粉が光っているよ
それはただのお菓子の粉だよ
でも本当に魔法なんだよ
事実は素直に認めなきゃならない
ぎざぎざが跡を残してく
以前からある思いの上にも
一日分の汚れを落とせず
明日もくるくる積み重なってく
ほらそこにあるケーキをどうぞ
遠くを見る目と悲劇を見る目で捉えればいい
知っててやるなら構わないだろう
好きにすればいい好きにしては墜落
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