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7
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作詞 まっきいろ |
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思い出した気がした
それは夢の中だったから
触れる前にかすんでしまった
幼い時や
遠い未来が
あまり離れていないような空間
そこに漂い続けたかった
残り少ない過去と未来が
鉛筆の先からこぼれて行った
面白いほど冷たくなった
正義と悪が近づくように
罪なきものを亡くした
罰待つ私を生かした
矛盾を突き破りかけたも束の間
原罪はまた発覚した
空が見える窓を希望した
それは憂鬱な贅沢だった
雲も星も迎えには来ないのかと
今になって知った
あの教会は何も救わない
今日も誰かがひざまづき祈る
そうして自らを救って背を向け
大いなる存在を確実にしてゆく
鞄は革の古びた新品を
我が物顔で手を入れては虚無を掴む
街は洒落た様子を呈している
薄れる私に満足を得る
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