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雨戸
作詞 tank
たとえば君を好きだと
思えば思うほど
カラッポになっていく

たとえば明日を描くと
色を重ねるほど
かたち失っていく

叶えることは
夢を見るより遥か
懐かしむだけなら
過去を撫でるより淡く

抉り取ったあの痛みより
もっと この時は残酷で
変わり果てた体
置き去りのままの頭

触れるだけで神経が焼けるようだよ
あの古い感情
物体と化して呼吸すら許されないよ
今の居場所は この場所は


ほんとに君を好きだと
想えば想うほど
疑わしく感じてる

もしかして空は描けない
赤く汚れた足
地面が揺れている

愛情を知ることは
どこまでも透明
俯いたまま口ずさむ声は
奏でるような雨音

許しあうことは悲しいねと
そっと笑う君は
残酷で純白
灰色の太陽の下でさえ

震えが止まらない そのわけを知りたくない
暗闇の水溜り
片方の靴を上から濡らした
それで思い知った これで正しい って

触れただけで凍りついた神経に
刻まれた印の深層部
もはや存在は人間でもなくなった
こんな個々に
許しあうことの意味を教えてよ

染み込んでいく
色が 深く深く 滲んでゆく
誰もが望まなかった私を
どうやって終えればいいのだろう
冷たさに晒しても
体温は消えてくれなくて

君も同じようにさまよっただけ
報われない現世の境目で
何度も 何度も
今日が薄れてく度
真っ白い腕は
その体の中身をこぼした

果てのない今が地獄なら
世界はその一部で
降り注ぐ雨は救いの手で
静かなざわめきは
無に還る理由を語るようで

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 雨戸
公開日 2011/06/10
ジャンル その他
カテゴリ その他
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