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結んで
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作詞 tank |
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苦々しい 果実の汁
吸い続けるのは
許したいから
愛してるから
痺れるような 辛酸の雫
呑みこむ理由は
守りたいから
傍に居れるなら
大皿に盛られた自由
覗きこんで 箸を伸ばすと
するりとかわす やわらかい体
いつか 一緒に捕まえたいね
消えては浮かぶ
限りのない まぼろしを
かすかな現実に見てたよ
乱れた呼吸振りまいて
それは雲になったよ
閉じては開く
終わりのない くりかえし
それも終わってゆくから
わずかに残る時の音を
赤い木の実にしてあげる
痛々しい 廃墟の跡
立ち続けるのは
覚えているから
愛していたから
弾けるような 天使の雫
逆らわないのは
不甲斐ないから
こぼれてしまったなら
イヤホンに繋がれた未来
目を伏せて 歩き始めれば
くるりとめぐる ひらりとまわる
いつか ここに戻ってくるのかな
浮かんでは移る
果てのない 正解の
導き方を探しまわるよ
乱れた気流 渦を巻いて
そして雨になったよ
点いては消える
街の灯り 世界は回るって
こういうことを言うのかな
たしかに揺れる宵の月
朱と群青の狭間で
結んではひらく
手の平の 無言の会話
なんて言っていたんだろう
網膜にまだ記憶はあって
今も解こうとしてる
咲いては蕾み
洗っては汚し 出来上がっていく
あんなに大切だったことも
しずかに運ばれる舟みたいに
音のない波を立てた
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