|
|
|
永遠の季節
|
作詞 tank |
|
何年前の話 もうそんなに前の話
千年前も 花の色は同じ
咲いた 開いた
時代の香りは 永遠になった
桜は散るのに
三百六十度 全部
忘れたことはなかった
いつか見た あの夢のように
もう一度 笑って見せて
景色に記憶を重ねて
鮮やかに 軽やかな風
もう一度 咲いて見せて
今でも
同じ波に揺れていたいの
例えば 消えた雲の行方
まるで 必然
そして悠然と 翻し
もう一周り
いつまでだって そこにいて
またここに 還ってきて
巡る空へ 消えた季節
だれかが残していった足跡
姿の見えない影に
また期待をする
活字にかかる毛先を 人差指でつまんだら
近くで呼ぶ声 春のおと
「何を読んでるの」 その人は言った
桜は散りながら
空気いっぱいに 咲いた
やわらかい 束の間のとき
いつか見た あの夢は
一段目の引き出しの奥で
時間を止めた過去
閉ざされた鍵穴の向こう
『もう二度と 蘇らない』
疑いもせず
ずっと そう 思ってたの
例えるなら 窓からの眺め
まるで 偶然、
または奇跡のように
音もなく そこにあった
いつからだっただろうか
その声や指 横顔 後ろ姿
ガラスの向こう側で
それは軌跡の終わりで
見えなくなる青
迷子の夜
反芻する空想
描いたはずのない絵
いつの間にか
心が 姿を消した
息が楽になるまで逃げて
その場所に うずくまった
朧月が照らした 砂 つま先
居場所はわかってた
共鳴する 空白
闇は浅く 光は弱く
十二時を 曖昧に撫でる
空へ 罪を預けて
昨日が残していった 予言
明日に杭を打つけど
信じていたいの
いつだって 想うよ
見つめた先で そこで
もう一度だけ 笑って見せて
今度は 笑い返せる
今度こそ、さわれる? 感情の縁に
琴線に触れる声を聞かせて
失くした色を
もう一度 咲かせて
|
|
|