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your painting
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作詞 tank |
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ある人の絵は 非現実な時空
それにも気付かないで 輪郭ばかりを追った
それは 大切な人が
美しい輪郭を褒めたから
何か忘れているような
空間のない絵は
何か足りないような
あなたは どれを見ても
褒めてはくれなくなった
「あなたのために 描いてた」
そして 愛する人は
去って行った
その人の絵に 愛想を尽かして
薄っぺらな上辺だけでは
わかりあえない そう知って
ある人の絵は 華やかな色遣い
形のないものばかり描いてた
沈黙のない 翳もない
賑やかな世界を作ってた
何故か寂しいような
鮮やかな街は
虚しさを 募らせる
おもちゃの世界
無機質を取り繕うように
自分のために描いてた
なのに 見つめるほどに
心、凍った
「からっぽだったこと
忘れたままでいられたなら」
嘘 とっくに気付いてた
覚えてないんだ
あの時 どんな気持ちで
キャンバスに向かったろう?
絆創膏のガーゼから
滴る悲しみは
信号機が点滅して
動けない
先がない
希望もなく 諦めた時
それが完成する時
食い違ってく歯車
やがて 螺子は外れて
転がりだす
音を失くしたとしても
形は 色は
絶望を ほんのすこし、彩るのかも
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