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浮力
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作詞 tank |
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拒まなかったのは
人間の体温がそばにある
そのことに安心したから
本能を許してくれる?
わたしの意識は
何かを思ってなどいなかったけど
一番欲しいものは
愛する気持ち
だれかと同じ心をもてたら
悲しみは消えるかな
孤独なままが似合ってる
夜のコートの襟を立てて
世界の陰になる
寂しい時は ナイフ握る
痛いのも 怖いのも
それが生きるすべてになる
どんなに近くても さわれないものがある
神経を引き裂く刃 悲鳴をあげて
さよなら 幼いわたし
どんなに遠くても わかっているよ
君はわたしの分身だから
行き詰った逃走経路 奇声をあげて
さよなら 明日のわたし
絶対的存在は
無い物ねだりの最たるもの
もし この目で見えたなら
コントロールできただろうか
わたしの頭は
常軌を逸脱していなかったけど
時々思う
ほんとに狂ってしまえば
感情も枯れた雑草みたいに
片付けてしまえたのに
一人でいるだけの空間は
慢性的な堕落感で
優しさを腐らせる
堕ちていくのは構わないよ
歪んだ嗜好 隠すよ
普通な振り、上手でしょ?
どんなに近くても 境界線はあって
玄関先に訪れる気配 耳を塞いで
秒針の音を聞け
こんなに離れても 忘れてないよ
君がつけた傷 まだ痛いから
手繰る記憶の糸口 空を覆って
届きそうだった 雲の上
手の甲に残る痕
色は変わってゆくけど
掻き毟ったあの衝動
全部壊れてしまえと
破壊した静寂から
外気に触れた
走り出した車の排ガスに
侵されてゆく
毒がまわって苦しいよ
酸素が欲しいよ
喉の奥が潰れたみたいで
今にも 血が滲む様で
どんなに近くても 中身は空っぽなの
破り捨てたい契約書 自由になって
もう約束は終わりにしよう
そんな遠くから見ていたんだね
気付かなかった
その人は 居場所を空に求めて
嘘をつきながら 手を振った
…何を間違ったの?
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