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読めない本
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作詞 きょーすけ |
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本棚から一冊の本を取り出す ほこりを被ったその本の
ページをそっとめくるめくる
きっとあの頃の俺は 何も分からなかったんだろうな
学校帰りの夕暮れとぼとぼ ひとり空を見上げ歩く
夕方の空がまるで自分みたいで
黄昏ちまった俺の心 自分だけじゃどうしようもなくて
自分の無力さ 自分の情けなさ 自分の弱さに俺は気づいた
それを知った時 俺は本当に 大人になったのか怪しくなった
自宅のドアを開ける ただいまと自然に漏れる
おかえりと自然にかえってくる
今になれば分かるよ この当たり前はすごいことなんだって
幼い頃から自分の周りにある 当たり前という名の幸せ
あの頃は気づかなかったんだろう
この当たり前の大きさ それに感謝する大事さを
ベッドに沈む 目を閉じて寝る そして朝日が包む
すべての物事に感謝を それが出来るだけで 俺は大人になれた気がした
あの頃見た 本も今なら 普通に読めるようになったよ
時の流れと共に俺も強く弱くなった
読めない本が 読めるようになり 当たり前に感謝できるだけで
俺は大人になったんだよ
そうなんだよ うつむいたって仕方ない 読めない本をまた探して そして読めるようになろう
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