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終わらぬ巡り
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作詞 紅霞 |
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初めて君に出会いし時から
あまりにも時がたつのは早すぎて
空(うえ)を見上げてみたならば 桜が優しく宙を舞い
微かに浮かぶ朧月夜が 淡き光を反射させて
どれだけ辛いときでも 二人なら乗り越えていける
すっとそう信じて疑わなかった
夜方に顔見せる夕顔を 珍しげに見たならば
香の香る扇子の上へと そっとのせてみて
幾月幾年 時は止まることを知らないで
君の傍にいるときも ただ流れていくだけで
春が過ぎれば夏が来て 夏が過ぎれば秋が来て
終わらぬ巡りを繰りかえし
戻らぬ時が過ぎていく
果たせぬ誓いをのせたまま
君が傍を立ち去りし時から
あまりにも流れゆく時が遅く感じて
地上(した)を見下ろしてみたならば 紅き落ち葉が覆い被り
寝床に菊枕置きながら ただ待ち人を待ち続けて
どれだけ君との幸せな 思い出を連ねたとしても
君の笑顔はやがて儚く消えゆく
水辺に彩る水仙を 覗き込んでみたならば
降り続く雪は水面に触れて 静かに解けて
幾月幾年 時は止まることを知らないで
君が傍にいないときも ただ流れていくだけで
秋が過ぎれば冬が来て 冬が過ぎれば春が来て
終わらぬ巡りを繰りかえし
戻らぬ時が過ぎていく
果たせぬ誓いをのせたまま
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