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風船
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作詞 紅霞 |
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日常にちょっと嫌気がさして
気分転換に公園へと行く
空は呆れるぐらいの晴天が
遠く 遠く広がっていた
子供のときの僕は
雲の上に乗ってみたかった
ふわふわで綿菓子のように甘い
そんな想像までして
でも知ってしまったから
覆せない現実を
だからもうあのときのようには思えない
少女の手に巻きつけられた風船が
風に揺られて飛んでいく
あの風船のように日常から解き放たれて
ゆらりと飛んでいけたなら
どれだけ気持ちいいのだろう
上に怒られ下の尻拭い
自分のことなど出来やしない
ただ疲れ果ててここから
逃げて 遠くへ行きたかった
子供のときの僕は
泥だらけになるまで友達と
飽きることなく遊んでいた
ただ笑いながら
でもいつからか笑わなくなった
そんな暇など
今の僕には無かったから
上へと上っていく風船が
風に流され見えなくなる
いつかあの風船も落ちるだろう
でもそれまで自由気ままに
飛んでいけたら気持ちいいのに
少しだけ一息ついて
またいつもの日常に戻る
逃げられはしないけど
この日常の中でも
自由に飛べると信じて
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