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造花
作詞 臆病鱗
「造花だね」って君は言って泣いていた
その言葉の意味 その表情の意味があの時の僕には分からなくて

「ちょっといい?」って君は言って語り始める
春は新たな命・芽が咲き始める サクラが咲き誇って
散ってもきれいに舞い散る

夏は深い緑・地を生い茂る ヒマワリが天に伸びて
地面に太陽を作っている

君と僕はいつからこうなったのかな 僕には君の心が
死んでるように見えた

笑って泣いて そんな当たり前がいつからなくなったのかな
命ノ春が過ぎて成長ノ夏が来る こんな季節の移り変わりは
自然に来るのに造花に変わりはない

「またいい?」って言って君は語り始める
秋は美しい紅・黄が山を彩る コスモスが一面中に
ピンクの絨毯つむいでいる

冬は白い・木で枯れていく 種たちが雪の下で
静かに時を待っている

君の心は四季のようだったのに 君の感情の心が
偽りに変わっていた

怒って悲しんで そんな当たり前がいつからなくなったのかな
施しノ秋が過ぎて眠りノ冬が来る こんな季節の移り変わりは
自然に来るのに 君の心に変わりはない

造花は一生枯れない 老いを知らない
太陽も雨もいらない 四季に動かされない
偽りの花 嘘の花


僕はあの時の君の意味を知った 遅くなってゴメンね
造花になりかけていた君の心からの精一杯のSOS
今やっと受け取ったよ

「僕は本当の君の気持ちを見たいよ
笑って泣いて怒って悲しんでどんな気持ちでもいいから
本当を見せてくれよ 造花じゃない 枯れていく心を見せてくれよ
僕は君を信じてみせるから」

僕は君を見て君の心に言った そして笑った

すると君の目に光の粒が溢れ始めた
太陽の粒が雨のように降り出した
「こんにちは」
君は笑って声を出して笑った
「こんにちは」
僕は言って声を出して泣いた
「もう造花じゃないよ ありがとう」
君の鼓動は大きく生きているって伝えてる

僕は君の心 死なせないように四季になる
君は僕の心 死なせないように四季になる
輪廻の四季が過ぎて 枯れる日が来る こんな心の移り変わりは
自然にやってきて 君と僕はまた出会う
 
永遠で変わりのない偽りの心 美しく枯れていく本当の心
君と僕はまた出会っていく

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 造花
公開日 2010/05/05
ジャンル ロック
カテゴリ その他
コメント 家にたまたまあった造花を見て「枯れないんだなぁ」って考えて
そこから命や心などのワードに広げて作ってみました。
周りに流されて感情が変わるのは人間なんだ、死があるから人間なんだ、感情を押し殺さないで欲しいっていう3つのメッセージをこめてます。
臆病鱗さんの情報













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