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冷却装置
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作詞 U-TA |
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ブラウン管の向こう側も
言っちゃえば他人事なわけで
そこにある否定出来ない事実を
冷たい目で見る僕が居た
さっきまでの日常は
君の一言で崩れ去った
僕が残した一言は
言わずにとっておく事にしたんだ
最後に 最後に 手を放して
君が部屋を出るその背中を
見つめて 見つめて 見つめてるだけ
悲しいなんて思うはずないだろ
寂しいなんて思うはずはない
そうだろ?
泣いてた誰かを横目に見て
通り過ぎちゃうって事くらい
誰にだって出来る事なんだ
それが普通で異常な日常
さっきまでの僕達は
絵に描いたような幸せを
手に入れるつもりだったんだ
いや、僕だけかな?
最後に 最後に 君が隠した
零れそうな涙が痛くて
目を伏せ 背けた フリをしたんだ
辛いだなんて思うはずないだろ
苦しいなんて思うはずはない
そうだよ。
簡単に終わる現実に
僕はセラミックで蓋をして
胸の奥の奥の方にある
冷却装置に閉じ込めたんだ
そうでもしなきゃ…
笑って 手を振る なんて出来ない
潰れそうな広い部屋の中で
飽和して 僕を 飲み込んで行く
腐った孤独と冷たい現実が
描いた理想に泥を塗るように
滲んでく。
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