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無い袖は振れぬ
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作詞 U-TA |
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かじかんだ指先を
白い吐息で温めながら
隣に居ない君を
想ってるんだ 今日も
枯れた 声が 空を舞って
白い 雪に 形を変えたら
淡く 積もる その想いよ
どうか 君に 届いて
降り注いで
「忘れるつもりだろう?」そう呟いた
内側の僕が冷たく言い放つ
声にならない声で泣いて泣いて
外側の僕が濡れた
重ねた指を解いて
曇った窓に映る想い出を
隣に居ない君を今日も
呼び続けているんだ
溶けた 声が 骨に染みて
僕の 体を 蝕んでゆくよ
「どうか。どうか」と手を伸ばしても
余計に深く 沈んでく
助けてよ
「早く忘れちまえよ。」そう嘲笑う
内側の僕の声も震えていた
君はもう来ないと知ってるけど
あの場所で待ってるよ
凍える夜に一人きりで
泣き続ける夜は何度目だろう?
君の匂いだけが残るこの部屋で
そっと記憶を巡るよ
涙で濡れ、汚れた瞼の下の
雪になった声をどうか拾い上げて
僕の中の君とした約束の
あの場所で待ってるよ
揺れた 声が 部屋の隅に
溢れ 零れて 押し寄せるよ
君の 体も 声の色も
忘れないよ。ずっと。
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