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ヒトの限界
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作詞 次女 |
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私の体内を流れる赤は
時を巡って青い酸性となって
肌を溶かしてあなたのその足を固めたらいい
肋骨という真っ白な檻に
囚われた心臓はいつ逃げられるの
今すぐ解除してこの柵を
早く壊して
命が貴いことくらいは知っています
だからこうしてあなたに乞う
重い生をその可愛い背に負って下さい
私が親から授かった部品
その一つに眼球というモノがありますが
あなた以外を見る意味が全く解せないでいます
頭蓋骨は残酷な揺り籠
ああ本来ならその籠の赤子は
愛しい人の心の中で
生きて苛める為の妄想なのに
命が貴いことくらいは知っています
だからこうしてあなたに乞う
重い生をその可愛い背に負って下さい
私の肺に入り込んだ
あなたという甘い麻酔が
私を殺しています
とっても意図的に
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