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空
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作詞 亘理のい |
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黒い影が
白い画面に落ちた時に
夢を見る
久しぶりの愛しい気持ち
親指で
なぞった文字のカケラから
ひとつだけ
小さく哀しいプレゼント
暖かい風が心をさらった
もしも空が飛べたら
もしも夜が明るかったら
人はそうして生きてきた
それならどうぞと
差し出された武器は
今は尚、不完全なままに在る
送られた
たった一つの言葉の灯り
それだけで
僕は生きていけそうだ
キスを落とし
抱きしめられる想い出は
音になる
素直なままで生きていく
懐かしい叫びに奪われる空
もしもここにいるのなら
もしも手を繋げるのなら
僕もそうして生きてきた
いるならどうぞと
差し出された愛に
僕はただ、恐れをなして逃げ惑う
離さないと覗く瞳に
かすかに残る色
もしも
もしも
もしも
もしも空を飛べるなら
もしも手を繋げるのなら
人はそうして生きていくのだろう
それならどうぞと
差し出された武器に
未だ完成しない真っ黒な闇の内
もしも空を飛べたら
もしも夜が明るかったら
人はそうして生きてきた
それならどうぞと
差し出された武器は
今も尚、不完全なままに在る
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