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終章
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作詞 Mayu |
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失えないんだ、君は言った
見慣れたはずの横顔は
見たことないほど悲しみに歪んだ
寂しかったから
忘れたいから
君はあの子を求めたのね
真実を言葉にしようとすれば
喉が焼け付くように痛む
君の声が
指先が
その優しさが
その温もりが
あぁぁ
戻れなくなるなんて
思わなかったの
二人ならたとえ10年離れても
やり直せると思ってたの
あの時に声に出して
揺るぎのない本当の気持ちを
"愛してるよ"って一言を
君に渡せていたなら
こんなフクザツな事には
きっとならなかったのにね
真っ直ぐな瞳が
私を怯ませる
やわらかい声が
私を油断させる
あの時と何も変わらないわ
私以外は
あの時と同じ"愛してる"は
二度と言えない
"失いたくなかった"と君は言った
その言葉がどれだけ本当か
もう私には見抜けない
あの日交わした約束たちが
音を立てて崩れていくわ
恋人とは呼べない二人を
"偽り"という名の指輪が繋ぐ
君の言葉が宙を舞った
私の視線が風を追った
動けずに立ちすくむ
二人の背中に
夕暮れが少しずつ近づいた
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