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花吹雪の下で
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作詞 syarin |
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キラキラ隙間から零れ落ちた光の粒
この両手では掬えないほど溢れだした
君は今日、僕の知らないバスに乗る
どの言葉を選んでも繋ぎとめられない
振り返る二人歩いてきた道のり
そこには確かな足跡の平行線
ここから先は君だけの道
柔らかな風の中 右手は大きく弧を描いた
薄紅色の景色の彼方 面影は花吹雪に消えていく
あの日唄った鼻歌 二人で一緒に春を待った
こんなにも陽射しが優しかったなんて
君の香りを奪った風は空に登っていく
ひらひら花びらはからっぽの空を彩る
この両目では滲んだ世界しか写せない
君は今日、僕の知らない町へ行く
どの言葉を選べば素直に笑えるだろう
引き返す二人歩いてきた道のり
そこには不確かな約束達が舞っていて
数える度に溢れ出しそうな
冷たい涙は いつか強さになる気がして
薄紅色の思い出の中 笑顔は泣き顔に変わってく
あの日結んだ小指 小さな魔法を込めた
こんなにも温もりが優しかったなんて
君を奪ったバスは 春の風を切り裂いていく
二人を大人にした季節は 遠い空へ登っていく
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