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王
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作詞 もちだほうすけ |
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雲の切れ間から覗く月は
まるで私を蔑むように
川のせせらぎを切る風は
なぜか私を掠めるように
神よ、何故私を憎むのか
私は忌まれるべき愚者か
私は歌う 地を包む空へ
生きた証を遺すのだ
声よ 響け
月を震わせ 風を割れ
声よ 空へ
私のすべてを刻め
才や能すら持たぬ私は
枯れ果て落ちた古葉のよう
耐え忍ぶことさえ出来ず
自らの血を呪い尽くした
民よ、馬鹿な私を笑え
私は道を誤ったのだ
私は誓う 夜を包む月へ
次の世で民に尽くさんと
声よ 響け
雲を掻き消し 波を切れ
声よ 海へ
私の誓いを告げよ
「力に溺れし愚か者
闘いに心を奪われ
罪なき民に罪を着せ
己の罪を拒みし者
罪深き哀れな王よ
清らかな民の血を以って
今ここに、汝を裁かん・・・」
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