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おとぎ話
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| 作詞 うさぎとかめ |
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デンジャラスボーイが 今日も夜のネオンに一人
愛を求めて 彷徨っています
彼にあるのは お金と美貌
全てを手に入れた そんなつもりでいました
金さえあれば… この美貌さえあれば…
全て 俺のもの
いくらでも群がる 等しくも美しい雌
「愛してるよ」 合言葉を口にして
今日も人を愛したと 鷹をくくります
本当の愛など 知らずに
そしてあくる日も デンジャラスボーイが
夜のネオンに一人 彷徨っています
いつもと違う 光る町並み
彼は初めて 薄汚い雌を見ました
顔は汚れ 靴には穴があき
ましてや服は ボロ布のようです
珍しいというよりも 少女の
真っ直ぐで 美しい瞳に
彼は心を 奪われていました
本当の愛を 垣間見て
デンジャラスボーイが 金をつぎ込み
雌を美しくしました 磨けば光る
原石のような少女に 恋をしました
何もかもが 彼女の素直さの前にひれ伏します
「美しいだろう? この純白の真珠」
彼が差し出す 宝石よりも
「こんな道路の片隅で咲く この花のほうが美しいわ」
彼女は 小さな花を愛でました
「どうするんだ? そんなぼろきれを」
彼が罵る ボロ布を
「こんなぼろきれも 物を美しく出来るのよ」
彼女は ボロ布をたわしにしました
デンジャラスボーイは 思い知ります
目に見える美しさが すべてではないと
この世の中の 何一つをとっても
必要でないものは 存在しないのだと
愛を知り 恋を知り 夢を知り
デンジャラスボーイは ネオンから消えました
「少女といつまでも 一緒にいたい」
初めて願った その夢を叶えたく
２人はどこかで 幸せに暮らしたとかしてないとか
彼らのその後を知る者は 誰一人としていません
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