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痕
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作詞 ハクリョウ |
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僕が歩いた後にはどんな痕が残るだろう?
そんなに目立たなくていい
記憶されることもないような一滴の雫になりたい
雪を汚した足跡のように心に深く刺さるような
そんな痕は残したくないんだ
たくさんの色が溢れだすような世界に
生まれてきたのは秋のあくる日
紅葉のように淡く染まって
誰にも知られずそっと大地に還れるといい
冬も終わりかけの今に桜の花弁のような幸せを望んでいる
涙を流すことさえも嘘だって本気で思った日があった
だけど晴れた空を見ただけで笑顔になれた日もあったんだ
僕が生きた後には空が青く色付くだろう
3日もすれば消える傷みたいに
誰にも覚えてもらわなくたってきっといいんだ
この世界が僕を忘れ去っても悲しくなんて無いんだ
歩いた道は永遠に嘘じゃないから
幸せも苦しみも形なんてないだろう
世界にも神様にも形はないんだろう
だから痕なんてなくていい
あの時の傷は癒えたけれど確かに存在してたから
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