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夏の海に見えた虚像
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作詞 侑希 |
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一人ぼっちで海辺を歩く
座り込んでじっと海見つめる
遠く遠くずっと向こうに
見えたあなたの虚像(かげ)
あなたをはじめて見つけたとき
心が動かされたんだ
時間が止まったかのように
視線はあなたから離れなくて
話したくて そばにいたくて
あなたとひとつになりたくって…
考えるより先に体が動いてた
僕らの時間が動き出した
笑うとできる八重歯も
手で口を押さえる仕草も
キスのとき舌を噛んでから
僕を見て悪戯に笑う顔も
全部全部愛しくて
何度も抱きしめた
歯車が狂いだしていった
すれ違いの七月
何もかもわかってる振りしてた
でも何もわかってあげられなかった
笑顔が見たくて 僕の力で
あなたをもう一度この場所へ
連れ戻してもう一度
抱きしめたかったよ だけど
思いはもう何処かへ行ってしまった
あなたは虚像(かげ)となって消えた
何百回と重ねた口づけは
涙と一緒に流れていった 夏の海へ…
笑うとできる八重歯も
手で口を押さえる仕草も
キスのとき舌を噛んでから
僕を見て悪戯に笑う顔も
もう見ることはできないんだね
心に何度も言い聞かせて
そっと胸の奥にしまうよ
あなたからの最後の言葉と一緒に
「愛をくれてありがとう。」
砂浜に描いた僕らの未来は
静かに波にのまれていった
夏の海に見えた虚像(かげ)は
僕の影となって永遠に…
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