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歴史の孕む事実
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作詞 有真澪 |
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………………
死を抱く詩人のように
私も疲れたのかしら――
崩れゆく貴方のように
何処までも見えない未来――
携える 数だけは 嗚呼 見えるとしても
歴史達は 蠢くだけ もう 見えない明日…
イストリア…どうして貴方はまだ見えぬ明日を知る?
此の瞳に継がれる愛欲に何を感じているのか?
噎せる度…命の限界が近づいてくることを
燃えるように痛む胸に嗚呼刻んで欲しいと願うの?
許しは要らない――― ただ……
………………
縺れ込む吐息のように
私は溜息をついた――
忘れゆく貴方の胸に
私が愛を刻んでく――
変わらない 其れだけは 嘘 もう変わったの
流れたのは 罪という 悲しげなワルツ…
イストリア…どうして貴方はまだ知らぬ明日を見る?
此の瞼に焼けつく欲望のような愛を感じたの?
汚れる度…外道であることを涙を堪えながら
生きる為の証であると虚しく空は包み込んだ
焼け跡からは―― remains
私の生きてきた証はほんの欠片でしかない
希望を 絶望を 淵に佇む乙女のように
ただ―― 身を焦がすだけ……
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