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終焉残虐物語・末裔
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作詞 有真澪 |
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其の夜 君は却(かえ)ってこなかった
どうして?悪いことでもしたのかな
私に隠したりして……解ってる曲(くせ)に
永き戦(たたかい)の末に手にした
それこそまるで睡(ねむ)らされたように
君は人(にんぎょう)みたいに……寝台に臥せる
子を残さねばならないこの世に
貴方以外のお人はいないというのに
嗚呼、總(すべて)のモノを杇(ぬり)潰してしまおう
常君何故死逝?(常しえに君は何故死んで逝くの?)
嗚呼愚者報事莫(嗚呼、愚かな人よ、報われることなかれ)
血飛沫舞此夜再堕仮(血飛沫舞う夜再び堕ちるだろう)
夢侮所詮理想無(夢など所詮理想でしかない)
繰り返す惨劇の嵐の夜
眠れぬ日が續(つづ)く涕(なみだ)の日に
その丰(すがた)を顯(あらわ)した……「お帰りなさい」
けれど次の日にもなれば変った
白い肌に鍥(きざ)まれし紋章が
まるで誘(いざなう)ように……睡の世界へ
贖いの祭壇で祷(いの)った
もう總(すべて)を献(ささぐ)つもりで祈り続けた
剜(えぐる)のは容易いけど失(うしなう)のは重い……
何故君掬事無(何故君は掬うことをせず)
其命踏事一実行?(其の命を踏みにじることしかできないの?)
塗壁滲憎(塗りたくられた壁、滲む憎しみ…)
昔犠牲思出唯…(昔の犠牲を思い出す唯の)
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