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狂い嗤いのお人形さん
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作詞 有真澪 |
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少女は兄と暮らす幸せな娘
哀れという言葉すら 彼女は知らない
それほどにこの世界は平和な世界だった
闇夜を恐れぬままに 彼女は外へゆく
拐かされるまでは普通の少女だった
「嗚呼 何処に行ったのだろう」
兄はひたすらに捜す 彼もまた幼い容姿
そして彼女の名を呼ぶ………
少女は男達に囲われて 無言の人形
どうして私を攫うの、言葉は出てこない
少女は男達に脅されず 無言のアンドロイド
今更助けを呼んでも、兄様に迷惑でしょう
少女は、ただひとりだけの無垢な天使
それゆえにな血を舐めとる、残酷な悪魔…
幸せという言葉すら 彼女は呑み込む
しばしの間、と男達は監禁する
兄のことを知らないから 彼女は涙する
私悪いことしたのかしら、と嘆き……
「嗚呼 夢でありますように」
兄は剣を片手に 父の其の重き剣
血に罪に罰に滲む
少女は男達に捕らわれて三日は経った時
心に宿る悪魔が彼女に問いかける
お前に力を与えよう無垢な天使
しかし狂気に覚醒するかもしれない
(アハハハハハハハハ!!!!!)
兄が訪う 助けに来たよ、と
少女は兄を見つけると途端に…倒れる
兄は抱きしめ その姿に絶句した
少女は血塗れで笑ったまま…倒れる
悪魔との取引の代償の大きさも知らずに…
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